全国から予選で勝ち抜いてきた16人の中学生の参加者たちが各々事前に提出した製作計画レポートに書かれた製作工程に基づき,布,型紙,材料を決められた予算の中で用意してを3時間半の決められた時間の中で家族や教員に見守られながらも,規定時間内は応援や助言の声掛けは禁止されているため,生徒たちは無言で黙々と集中して製作していました。本番の製作は一定の技術レベルが保たれていました.中でも賞を得た人たちは目打ちやアイロンでこまめにプレスしたり、と道具を使いこなしていました.また,当日、各自,2分間で各自が製作したもののコンセプトや思いに関する発表をしましたが,各自のアイデアや思いが上手にPRされていました.防災や環境配慮の意識にのっとったリメイクなどの衣生活の社会的ニーズや使う人のニーズを調べて、家庭科で育てたい課題解決的なコンセプトのものも多く見られ,家庭科の問題解決学習も意識してあって技術とアイディアがうまく融合してすばらしい作品と発表になっていました.家族のニーズを知るためにコミュニケーションを取り、家族の絆が深まったという人もいました.ものづくりの過程で段取りを立てる能力や製作する力が求められ、大会で競い合う中で何度も修正を加えながら練習をする中で、成長されたのだろうと思われました.私にとっても初めての体験でしたが,参加者の中で家庭科やものづくりの楽しさを伝える仕事についていただけたらと思いました(薩本).
テッシュボックスカバー体験コーナーには、研究室のスタッフ、学生、家庭科専攻の学生の3人が手伝ってくれました.2日間で26名(うち男性3名)が参加しました.見本作品に多くの方が興味を示し,中学生,付添の先生や親,兄弟など年代,性別を問わず体験され好評を得ました.体験者は,出来上がり作品に大変満足した様子で,家や車の中で使おうという声が聞かれました.また,現場の先生からは,授業で扱う場合のポイントや必要時間数などの質問もあり,作り方パンフレットや布を持ち帰っていかれました(大矢).